『13歳からの金融入門』で学ぶ、お金の教養と未来を変える金融リテラシーの基本

読書

知ることで、お金に強くなる。

「お金の話は大人になってから」——そう思っていた過去の自分に教えてあげたい一冊があります。それが、デヴィッド・ビアンキ著『13歳からの金融入門』。
タイトルには「13歳」とありますが、その中身はむしろ多くの大人にこそ読んでほしい、金融の本質をストレートに伝える内容でした。
今回はこの一冊を通じて、お金との賢い付き合い方を考えていきたいと思います。


1. この本を選んだ理由

最近、「金融リテラシー」という言葉を耳にする機会が増えました。投資詐欺や奨学金問題、老後の資産形成など、私たちの生活は常に「お金」と隣り合わせ。
そんな中、「お金について、ちゃんと学んだ記憶がない」とふと気づきました。
SNSで話題になっていたこの本のタイトルに惹かれ、「子どもでもわかるなら、自分にもわかるはず」と思い、手に取ったのがきっかけです。

2. 本の要点・概要

著者デヴィッド・ビアンキは、金融のしくみとお金に関する基本的な考え方を「13歳にも理解できる」レベルで、明快に説いています。
貯金・投資・借金・信用・リスク管理など、金融の土台を広く浅く学べる構成。
難しい言葉を避け、実例を交えて語るスタイルで、お金の持つ「力」と「危うさ」の両方を学ぶことができます。

3. 印象に残った言葉・フレーズを3つ

「お金は、あなたの自由を増やすためのツールだ。」

「複利は世界で最も強力な力。あなたが使わなければ、誰かがあなたに使う。」

「お金について話すことを恥ずかしがらないで。話さなければ、搾取されるかもしれない。」

4. この本から得た学び・気づき

お金とは「持つもの」ではなく、「使い方を学ぶべきもの」だという視点が新鮮でした。
特に「借金=悪ではなく、知識がない借金が危険」という考えには納得。
また、収入よりも「支出をコントロールする力」が人生の選択肢を広げるという話には、自分の生活を見直すきっかけになりました。
知らないまま大人になってしまったことを少し後悔しつつ、今からでも遅くないと感じさせてくれる温かさもあります。

5. 明日から実践したいこと

  • 毎月の固定支出を見直して、貯金用の自動振替を設定する
  • クレジットカードの利用履歴を週に1回チェックする習慣をつける
  • 投資信託やNISAについて調べ、少額からでも投資を始める準備をする
  • 「お金のことを話すこと=悪いこと」という思い込みを捨て、家族とも話題にする

6. こんな人におすすめ

  • 「お金に関する教育を受けてこなかった」と感じている大人
  • 子どもに金融教育をしたいけれど、何から始めていいかわからない保護者
  • 投資や貯金を始めたいけれど、基礎から学び直したい人
  • 難しい金融書籍は苦手だけれど、お金の基本を知りたい人

まとめ

『13歳からの金融入門』は、「知らないこと」への恐れを優しくほぐし、「知ること」への一歩を後押ししてくれる一冊でした。
金融というと、堅苦しくて難しい印象がありますが、この本は「自分の未来を守るための教養」だと教えてくれます。
お金に振り回されず、お金を味方にする生き方を目指すすべての人に、心からおすすめします。

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