「うちの上司って、どうしてあんなに的外れなんだろう?」そんなモヤモヤを抱えたことはありませんか?
私もかつて、意味のない会議、形だけの資料作り、成果より形式を重視する職場文化に疲れていました。
そんなとき出会ったのが、竹内謙礼さんの『猿の部長』。
この本は、ビジネスの世界を痛快な寓話で描きながら、現代の働き方に鋭いメスを入れてくれる作品でした。
考えることをやめた“猿”になっていませんか?
1. この本を選んだ理由
SNSで話題になっていた『猿の部長』。軽妙なストーリーの中に深いメッセージがあると評判で、「今の自分に必要な本かもしれない」と直感的に感じて手に取りました。
2. 本の要点・概要
本書は、思考を放棄し、上からの指示に従うことだけを覚えた“猿”のような部長が、ある出来事を通して変化していく様子を描いたビジネス寓話です。
著者の竹内謙礼氏は、「考える力を放棄した人間」がいかに組織を停滞させるかを物語形式で表現しながら、読者に自ら考える重要性を説いています。
3. 印象に残った言葉・フレーズを3つ
「考えることを放棄した人間は、何かを壊すことしかできない」
「指示を待つことに慣れた猿は、自分の頭で判断することを忘れる」
「賢いフリをしたバカが、組織を一番ダメにする」
4. この本から得た学び・気づき
「指示待ち」や「形だけの仕事」が、いかに組織や自分自身を蝕むかを痛感しました。
「与えられたタスクをこなす」ことに集中しすぎて、自分で考える力を忘れていたことに気づきました。
また、「猿の部長」が変化していく姿を見て、「自分も変われるかもしれない」と前向きになれました。常に疑問を持ち、自分の頭で考える姿勢が必要だと感じました。
5. 明日から実践したいこと
- 「なんとなく」やっている業務を、なぜ必要かを一度問い直す
- 会議や資料作成のとき、「これは誰のため?目的は何?」と自問する
- 上司やチームの意見に流されすぎず、自分の考えを一度言語化してみる
6. こんな人におすすめ
- 会社の仕組みに疑問を感じているビジネスパーソン
- 上司の言うことに従ってばかりで、やりがいを感じられない人
- 「思考停止」状態にハッと気づきたい中堅社員や管理職
- 部下やチームのマネジメントに悩んでいるリーダー層
『猿の部長』は、ただの風刺的なビジネス小説ではありません。
組織の中で「自分の考えを持つ」ということの大切さを、ユーモラスな筆致で鋭く教えてくれる一冊です。
ぜひ手に取って、「あなたは“猿”になっていないか?」と自問してみてください。